人間関係【嫁姑】

多澤優さんの体験


父と母の不仲、祖母と祖父の不仲、父と両親の不仲をずっと見続けてきました

この世の中に生きている私たちの最初の人間関係は「家族」からスタートします。 父や母がいなかった、という人はおりません。

今は一緒に暮らしていない人でも、自分をこの世に産んでくれた両親はいるはずです。

私は幼い頃、その家族関係こそが「諸悪の根源だ!」とずっと思って生きてきました。
父と母の不仲、祖母と祖父の不仲、父と両親の不仲をずっと見続けてきました。
そして、あまりにも当たり前すぎる確執である嫁姑関係は、我が家の母と祖母の間にもありました。

私は長年、母と祖母の嫁姑関係を毎日見ていて、あまりにも当たり前のように関係性の悪さを見続けていたので、「母を苦しめるのは祖母である。悪いのは祖母なのだ。そして世の中の嫁姑というのは一生このまま終えるのが普通である!」と思い続けていたのです。

そして、そのような思いを持ち続けながら結婚した先に待ち構えていたこと……それは、私と姑との悲惨な日々でした。

姑を殺すか、自分が死ぬか、離婚するか……という瀬戸際まで追い込まれ、日々苦しむ中で、まさかの出来事が起きました!

絶対に許せないという相手に、「すべて自分の勘違いでした!」と心の底から わき上がる喜びで抱きしめ合うという体験

昨日まで殺意を抱いて生きてきた相手の顔を見るだけで、感謝の涙が流れ、主人をここまで産み育ててくれたこと、子どもを三人も授けていただいたこと、そのすべてが、姑がこの世に生まれ生きてくれていたという紛れもない真実に目覚めました。
そして、その命を継承していただいていたことに土下座をして感謝する日が来ることを、一体誰が想像したでしょうか。

絶対に許せないという相手に、「すべて自分の勘違いでした!」と心の底からわき上がる喜びで抱きしめ合うという体験を、信じられる方がいるでしょうか。
結婚して二十六年が経ちますが、その間、家族関係の問題をどうにかしようと心理学、ヒーリング、セラピー、占い、神社仏閣巡りなどありとあらゆることをしました。

そして現在、心の学校創始者の佐藤康行先生が開発された講座を受講したことにより、「本当の自分」が溢れ出し、姑が自分にとってどういう存在だったのかという真実を知るに至ったのです。

当時の私は自分の苦しみから逃れたいために、そして家族の確執を解決したいがために国内外で様々な癒しといわれていることを学んでおりました。
しかし、そのどれもが私にとっては効果を感じることが出来ず、人生最後の望みをかけてその講座を受講したのが四年前です。

そして受講後のある日、一瞬にして闇が光になり、理屈ではなく、感謝と喜びにむせび、連綿とつながってきた尊い命の意味を知りました。
私が今の主人とのご縁をいただき、三人もの子どもたちの命を授かったという重みをひしひしと感じた時は、魂の底から驚愕しました。

そして、そこに託されたご先祖様の温かい声、託された命のメッセージが聞こえたのです。
その思いを受け取り、世の中に真実を伝えるために、すべてがあったことを全身で、魂の底から実感しました。

素晴らしい喜びに溢れた「嫁姑の真実」を、世の中で苦しんでいる方々に知っていただきたい

私が体験した紛れもない素晴らしい喜びに溢れた「嫁姑の真実」を、世の中で苦しんでいる方々に知っていただきたい。

そして、次の世代にこれほどの喜びが存在している事を継承したいという思いから、記録に残すことに私の全エネルギーをかけてみようという思いに至りました。

さらに、私の体験をこれまで聞いたという方々から、同じように嫁姑問題が光に変わり、その結果、夫婦関係、親子関係、人生の問題が自然と解決していったというありがたい報告をいただくようになりました。

私はその事実を耳にした時、魂の底から喜びが溢れ、「自分の人生はやはりこれで良かった」と確信するに至りました。

そして、これが亡き姑から、そしてたくさんのご先祖さまから私に託された命の継承として、今回の人生でやるべき自分の使命であることを自覚させていただいたのです。

出典:「鬼ババァが仏の顔に変わった瞬間」多澤優